ジャカルタ漫遊
今回インドネシア、ジャカルタへは香辛料の仕込みに出掛けたことは前に書きましたが実際にインドネシアはスパイス大国です。
ただ この「香辛料=スパイス」に対する認識は我々日本人と彼らインドネシアの人達とはどうも大きく違っているようです。
と言いますのは、多くの日本人は「香辛料」の値段は一律、一定のものと思っています。どこの店、スーパーで買っても多少の違いはあれ、ほぼ同じです。
まあS&B、ハウス、GYABANなどのメーカー物しか売ってないですけど・・・・・
ビンであったり、缶入りだったり、あるいは袋の詰め替え用だったりと、まるで鉱物や工場生産商品のようにいっつも同じ値段で売っています。
これって よくよく考えるとチョットおかしですよね。
「スパイス=香辛料」は農産物です。むしろ米や野菜と同等のものです。 ですから 雨、温度など気候にも作用されやすく、その年の作柄によって値段も変わります
また、コショーはどこどこ産のが良いものとか、その採れた場所によっても大きく値段が変わります。
日本では「スパイス」の多くが粉砕され加工された粉末状のものが流通されているので気付かないだけなのですが、あちらではほぼ100%が原形のまま売られています。 今年のは粒が小さいだとか、色があまり良くないだとかを口にします。
そこでインドネシアの取引先からは「スパイス」の価格の返答が無いことの理由が解けました。
彼らインドネシアの人達にとって「スパイス」は、ホントに野菜のような感覚なのです。 そしてその使い方も野菜のように使います。
日本のように添加物、あるいは香り付け、色づけといった消極的なものではなく、そのものを食すような料理がいっぱいあります。
彼らはスパイスを食べているのです。
もう一つは、彼らは薬としても使っています。 体調が悪い時、風邪気味の時、腹痛の時、彼らの多くがそんな時は「これ」この時は「これ」と驚くほどその薬効を知っています。 今度の旅行では、「スパイス」が生活に根ざしているって実感させられました。
今日はチョット真面目にスパイスのこぼれ話でした。 写真はジャカルタの港に近い パサールパギという市場で唐辛子だけを扱う店で撮りました。
「さみんの雑記帳」2005年10月24日
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