ちい猫、ぶう猫1
今日は、いよいよ梅雨といった感じで 朝からシトシトと雨が降り続いています。 こんな日は、お客様の足も遠のいてしまい、 お店の者にとっては、なんとも鬱陶しい日です。
さて、話題は変わりますが 今日は、少し我が家の10余年一緒にすごしている 同居猫についてご披露します。
今から10年以上前のことです。 その頃、私は都心まで通勤する、サラリーマンをしておりまして。 まさしく、この同じ季節のこと。 帰宅して、ガレージに車を入れてエンジン音が消えたところ、 消え入りそうな声で、ミ~ミ~と鳴く声。 どうやら、ガレージの隅に置いてあるブルーシートの陰からのよう。 そ~とめくってみると、そこには目も開いていない仔猫が その小さな体をプルプル震わせていました。
さて、どうしよう。 私は、もともと犬派ですので、猫は、まあ、嫌いじゃないですが、 好きでもないといった具合。 しばらく様子をみてみよう、もしかしたら親猫が来るかもと、 そのままにしておりました。 玄関で長年の相棒に、猫がガレージにいることを告げると、 今まで知らなかったけど、相棒は猫好き人間だったらしく、 ものの1分もしないうちに、その猫は 家の中に連れ込まれていました。 そ、それって、拉致じゃん。 親が捜しているかもしれん。 そう、言ってみたところ、 もう、聞く耳持たん人だから、即冷蔵庫から牛乳を出して 温めている最中。 でも、仔猫はミ~ミ~と鳴くばかりで、ミルクを飲んでくれません。
さて、さて、どうしよう。 電話帳で獣医を調べ、相談。 獣医の回答は、そのくらいの仔猫は、 育てられずに死んでしまう例が多いよし、それと牛乳ではなく 子猫用のミルクを専用の哺乳瓶で、一日6~10回くらい 少しずつ与えるようにとのこと。 う、う~ん、困った。 共働きの我が家としては、こんな世話無理じゃん。 ところがです。 我が相棒は、職場まで哺乳瓶を持って出勤することとあいなりました。 そんな騒動の3日後。 今度は、何やら外から これとは、違う猫のミ~ミ~声。 おい、おいって訳で、縁側の濡れ縁の下を覗き込むと やはり、同じような仔猫が、これまた ちっちゃな体をプルプルと震わせてハイハイをしています。 ど、どうすんだ。
さて、さて、相棒は もう、1っぴきも二匹も一緒とボロタオルやら、新聞紙やらを 靴の箱に敷いたりして、準備万端OK。
これから、約1ヶ月の間、相棒は職場まで 毎日、この2匹を連れて出勤し、ミルク作りから、 オシッコ、ウンチの世話まで、一生懸命でした。
これから、この2匹との同居生活がスタートしました。 名前は、最初のが、ちっちゃくてミ~ミ~と泣き虫だから、ちいちゃん。 2匹目は、ちょっとふてぶてしそうだったので、ぶうちゃん。 2匹で、ちいぶうとなりました。
あれから12年。 まだまだ元気です。
写真は、ちいちゃん。 つい昨日撮りましたが、 すっかり、オバサン猫ですが、まだまだ仔猫のような風貌をしています。
「さみんの雑記帳」2006年06月11日
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