大分ぶらり1
さわやかな季節到来。 世の中、ゴールデン・ウィーク真っ只中。 もう、皆さんどこかへ行かれましたか?
白やピンクのハナミズキも満開です。 ほんと、いい季節。
私は、G・Wには一足早いお休みを取り、 前々から一度行きたかった、大分県は国東半島の 古寺を訪ねて来ました。 平安後期、藤原時代の仏像の残る真木大堂。 それと、同時代の阿弥陀信仰の遺物、国宝に指定されている富貴寺。 どちらも、随分以前から臼杵の石仏とともに 行きたかったところです。 真木大堂の諸仏は、京都や奈良の仏像のような 洗練された雅なものではありませんでしたが、 簡素で力強く重厚感があり、なにより 仏像が手にとるように近く見られて、 いっそう迫力がありました。 京都、奈良の見世物風な展示品じゃない 生きている信仰の象徴のようで、 狭いお堂の中に、いっぱいに鎮座する仏の群像は 久方ぶりの興奮でした。 次に訪れた、富貴寺の国宝の大堂は 阿弥陀堂で、ちょっと平泉の中尊寺、金色堂を小さくした感じです。 もちろん、金色堂のような総漆塗り、蒔絵や螺鈿で飾られた 豪華絢爛なものでなく、簡素なものですが、 それが、この山里にぴったりでした。 お堂内部を飾った壁画は、すっかり剥げ落ちて、 多分、華麗に色塗られていた観音や菩薩、天女の類は その痕跡と輪郭がうっすら伺える程度です。 暗い堂内から外に目をやると、外の明るい庭に シャガの花が咲き乱れて、田舎寺然とした風雅なたたずまいは 期待通りに楽しませてくれました。
ちょっと足を延ばして、空港でもらった観光地図に 載っている熊野磨崖仏へも行ってきました。 駐車場から裏の山へ登ること20分。 小広い山の段差になったところの、剥き出しの崖に 彫りこまれた、不動明王と大日如来。 森閑とした山の中に、ひっそりとありました。
写真は、富貴寺の本堂とすがすがしく咲くシャガの花
「さみんの雑記帳」2006年05月02日
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