大分ぶらり２
国東半島の古寺を訪ねた後は、
昼飯を食いに豊後高田へ。
豊後高田は､町おこしを昭和レトロで売り出すようで、
昔懐かしい町並みが、昭和の時代そのままに商店街として復活。
そんな町中の､小さな串揚げ屋で昼食。
食後は、そんな町屋風情の中をゾロゾロとそぞろ歩き。
どこもかも、猫も杓子もどこぞの成功例にならって右へ習えで、
町おこしの典型のような大正、昭和レトロブーム。
まあ、はっきり言えば
古いものを大事にしてきた結果と言うより、むしろ
高度成長時代に活性化できずに、取り残されてしまったことが、
ふるびた町を生み、その少し壊れた塀が味だと錯覚し、
傾いた屋根の連なりが、風情と思い込んでいる、
結構自己満足に近いのが、昨今のレトロブームのパターンの
ような気がします。
まあ、それでも、こうやってふらふらと楽しませてもらっている
我々、エトランゼとしては、非日常の心地良さはあるかも。
さ、昼飯も済んだら
次の宇佐神宮へ。
宇佐神宮は、想像していたよりはるかに広大で、
参道を歩く距離も相当です。
ここは、全国にある八幡宮の総本社。
誰やとも解明されていないけれども、かつての
一大勢力を誇った権力者の古墳の上に建てられた古社で、
邪馬台国の卑弥呼のものとも言われています。
でも、いわくはともあれ、
新緑、若葉に映える壮麗な丹塗りの社殿は、色もあでやかで
赤、黄色、緑と鮮やか。
これはこれで、日本人の美意識にかなった色彩なんだと
納得させられます。
でも、私なんかは
この神社って総じて、なんか怖いです。
なにかオドロオドロしくて、神域とか鳥居とか結界とか
神、物の怪が住むところで、人の住むところじゃないって感じ。
畏怖の対象です。
その点、お寺さんは、我々の祖先がいて
いつか我々も住む場所って感じで、ほっとする暖かさと
懐かしさを感じます。
さあ、皆さんはどうでしょう？
今日の泊まり場は、湯布院温泉。
初めての湯布院です。
田舎の湯治場が、いつしか全国区の温泉地になってしまいました。
そこへ向け、レンタカーを駆ります。
由布院への途中に、「東椎屋の滝」の看板発見。
私は、こういうのを見つけると無視が出来ない性質です。
ここは、当然寄り道。
ここも、寄り道大正解、大当たり。
水流は少ないものの、その圧倒的な高さから落ちる飛沫は
優美さと豪快、両方併せ持つ素晴らしいもので
寄り道にしては、随分お得なものになりました。
写真は「東椎屋の滝」
当然、この名前からして「西椎屋」もあるはずで、
地図で探したところ、山ひとつ越えたところに
まさしく、ありました。
「西椎屋の滝」落差は８０ｍで同じくらいですが、
こちらは、ここよりもっと水流の多い、
見ごたえのある滝だそうです。
「さみんの雑記帳」2006年05月03日
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