大分ぶらり４
さあ、一泊二日のふらリ旅も最後の目的地、
臼杵の石仏へ行きましょう。
ここは、あまりに有名な石仏で、
歴史の教科書には、必ず載っていました。
何回か、訪れるチャンスがあったのを逃してきたので、
これが最後のチャンスと、今回だけは見逃せません。
途中、日本一美しい「風連鍾乳洞」と出ている看板を見つけ、
ここも寄り道。
でも、ここは誇大広告の見本。（スイマセン、入場料返して！）
非常にがっかり、時間の無駄とばかりに
臼杵へ急ぎます。
臼杵磨崖仏群、通称臼杵の石仏は
臼杵市の郊外、山間の山すそに散在する
平安時代から鎌倉時代にかけて造営された、日本屈指の
また数少ない石彫りの仏像群です。
数ある石仏群の中でも、古園（ふるぞの）磨崖仏群は
その中でも、その優美さで群を抜いています。
本尊の大日如来の凛とした美しさは、京都あたりにある
木彫りの仏像をみるように、とても柔らかく丸みを帯びています
日本には、石窟寺院や磨崖に彫られた寺院、石仏は
簡単に手に入る木材があるため、発達もひろがりも
しませんでしたが、東南アジアやインド、中国には
それこそ大規模な石窟寺院がたくさんあります。
それらの中でも、この大日如来のお顔の
崇高さは、負けてないと思います。
日本人が最も愛している、尊敬や感謝、畏怖
それこそ諸々の感情を表現している、この慈愛に満ちた
表情は、日本人の気質そのものを感じます。
ここへこれて良かった……。
何か、長年温めていた場所をひとつ、またひとつと
訪れていく快感は、これに勝るもの無しの感じです。
もう、今回の旅は思い残すことはありません。
ああ、ひとつありました。
まぼろしの関アジ、関サバ。
今回もまぼろしとなりました。
大分空港から羽田は、あっと言う間。
羽田から八王子の我が家へは２時間もかかりました。
「さみんの雑記帳」2006年05月07日
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