パキスタン駆け足紀行１
このブログ記事のタイトルを パキスタン漫遊と
してきましたが、やはり
今現在のパキスタン情勢から、なにかしら
漫遊と言う言葉がふさわしくないような気がしますので、
これからは、紀行と言う表題にします。
カラコルム･ハイウェイを、我々を乗せた車は、
舗装が剥げて穴ぼこだらけの道を、土ぼこりを
巻き上げながら進みます。
このあたりまで来ると、かなり内陸部に入るので
雨の降らない、高温で乾燥した気候になってきます。
いつしか、まわりの風景も木々がめっきり減り、
赤茶けた山肌をさらしています。
あの、インダス河も深い渓谷になり、
はるか下の谷底を流れています。
我々の行くＫＫＨは、そのインダスに沿って、
山肌にへばりつくように、上流に向かって
うねうねと続いています。
途中、パッタンの村で昼食。
車から降りると、太陽が容赦なく照り付けます。
ほうほうの体で、日陰を探し、
こんな時にはと、熱いお茶を、ズルズルすすっては、
昼のカレーをかっ込みます。
ああ、カレーで良かった、と真剣に思う時です。
この暑い国では、カレーじゃないと食べれません。
パキスタンのカレー事情は、機会を見て
書いてみようと思います。
さて、ここから先が
実はあまり憶えていません。
多分、あまりの暑さと、早朝からの移動で
疲れて、きっとグースカピーだったのかもしれません。
ふと、気が付くと
車は、相変わらず同じような風景が続いています。
でも、おっと先ほどまでは、確か右下に流れていたインダスが
今は左下になっています。
やっと、目が覚めました。
と、同時に肌寒いのです。
日が西に傾き始めたとたん、今度は一気に気温が
下がり始めたようです。
目的地、チラスの村まで
あと１０数キロの場所で、最後の休憩です。
車を降りて、そこいらの岩陰で用をたします。
そして、遠くへめをやると
そこには、相変わらずインダスの流れと、
はるか遠くの空に夕暮れの中
ヒマラヤの巨峰、標高８千メートルを超える
ナンガパルバットがシルエットになって見えます。
そして、ブルブルっと震えるくらい寒くなっていました。
あと、少しでチラスの村です。
ラワルピンデイかを出てから、６００ｋｍの場所です。
写真は、パッタン付近のインダスと
山肌に細々とつづくＫＫＨ
「さみんの雑記帳」2006年01月14日
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