旅行日記 八王子 さみん

さみん 八王子市 ゆったりした空間でおいしいお食事を!

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(要予約)
シナモンカフェさみん
東京都八王子市上野町100-34
TEL042-634-9281
営業時間11:30~22:00

定休日 水曜
E-MAIL info@samin-curry.com
駐車場完備
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厳選スパイスのカレーとパスタをご賞味ください!

パキスタン駆け足紀行14

パキスタンのカレー事情

 今日は、パキスタンのカレーについての話をします。
パキスタンはインドと同じで、カレーの国です。
朝、昼、晩といつでもカレーで過ごします。
ただ、日本人の持つトロトロのカレーのイメージとは、
チョット違うかもしれません。
カレー風味の炒め料理だったり、カレー味のスープ風だったりが
多いようです。

 それでは、具材はというと
なんといっても、パキスタンはイスラムの国ですから
豚肉は一切食べません。
そして、インドと一緒だった過去があるわけですから、
長い伝統で、牛肉もほぼ食べません。
となると、肉類は鶏肉、羊、ヤギがほとんどです。
一般的なのは、チキンカレー、マトンのキーマカレーでしょうか。
ただ、それでも殺生を嫌う人達ですから、
屠殺後に祈りを捧げた肉しか食べません。
これがハラルフードで、このような事情から
思いのほか、肉類は口にしません。
野菜を使った料理は豊富で、おいしいのです。
野菜カレーは、誰でも、何処でも食べられます。
ただし、日本のように沢山の種類の野菜をグツグツと煮込むといった
料理方法より、ジャガイモとグリーンピース、
カリフラワーとタマネギといった、1種類あるいは、せいぜい
2種類くらいの野菜をシンプルに炒めた、カレーが
オーソドックスです。
カレールーを食べる日本式カレーでなく、
カレー味の野菜を食べるといったら解り易いでしょうか。
日本の台所事情のように、火力を簡単に使えないため、
長時間煮込んだりする料理は、なかなかありません。
その代わり、高温にした油で野菜をさっと炒めて、
数種類のスパイスで味付けしたカレーは
野菜の持つ旨みたっぷりで、ほんと
美味しいです。

それでは、そのカレーをなんと食べるか?
シャレのようですけど、
カレーにナン。
このナン、意外と少数派です。
ナンは、もともと北インドから中央アジアにかけてのものです。
ですが、これを焼くタンドール釜は
金持ち階級のもので、一般庶民は
熱効率や燃料のかかるタンドール釜など持っていません。
ほとんどが、村単位や集落の共同所有です。
私も、パキスタンでは
ナンが供されたのは、首都のホテルの夕食の一回だけでした。

では、なんで?食べるの?
パキスタンの南は、高温多湿な気候ですから
お米が盛んに作られています。
ですから、南の地方は、日本と一緒で
ご飯にカレー、ようはカレー&ライスが一般的です。
ライスに合わせる分、すこ~しトロ味がついたカレーになります。
それでは、北部はというと、
寒暖の差が大きい、夏は高温、冬は零下。
そして、なんといっても乾燥気候。
米は育ちません。
狭い段々畑では、小麦やソバといった雑穀類しか
育たないので、それらを使った、チャパテイを
主として食べています。
チャパテイとは、ナンを薄くした円形のクレープのようなものです。
ナンのように、食べてすぐに、おいし~って独特の甘味が広がるような
ものではないけれど、チャパテイは、
口に入れて噛んでいるうちに旨みが出てくるって
そんな感じのものです。
そのチャパテイを千切って、カレーに浸けたり、
広げたチャパテイにカレーをのせて、くるんで食べたりします。
チャパテイを作るのには、特別な道具や器具は不要です。
練った小麦粉に砂糖や香辛料、ヨーグルトなどを入れて、
鍋やフライパンに流し込んで焼くだけです。
ですから、とても手軽に誰でも、何処でも食べられています。

 これが、ざっとパキスタンでのカレー事情になります。


写真は、酷暑乾燥気候のチラスで食べたカレーです。
当然に、ついていたのはチャパテイでした。
インダス河に沿った村ですから、
川魚のカレーがいくつか出ました。



「さみんの雑記帳」2006年01月19日

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