旅行日記 八王子 さみん

さみん 八王子市 ゆったりした空間でおいしいお食事を!

パーティーや貸切でもご利用いただけます
(要予約)
シナモンカフェさみん
東京都八王子市上野町100-34
TEL042-634-9281
営業時間11:30~22:00

定休日 水曜
E-MAIL info@samin-curry.com
駐車場完備
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厳選スパイスのカレーとパスタをご賞味ください!

パキスタン駆け足紀行43

メルヘンヴィーゼ、またの名をフェアリー・メドウ。
このヒマラヤの8000m峰を仰ぐ別天地のテント場は、
標高が富士山の頂上と同じくらいの場所で、さすがに
日が落ちると一気に、気温が下がりトレーナーの上に
ヤッケを着込んでも、まだ寒いほどです。
 昨晩は、早々にテントに入り寝袋にもぐりこみましたが、
寒さで何度か目が覚めました。
テントの外がボーと明るい感じがして、もう夜明けなのかなあ、と
思いつつ、また寝込むの繰り返しでしたが、
翌朝、テントを開けてビックリ。
なんと、一面の雪化粧。
まあ、2、3センチ程度の積雪ですが、それでも
昼間は半袖でいられる陽気でも、夜はこんなです。
新雪を踏みしめ、傍を流れる小川で顔を洗っている間にも、
朝の日差しで、見る間に溶けて消えていきます。

 今日も、空は
これ以上、青くなりようがないほどに、晴れ渡っています。
ナンガパルバットもその絶頂から麓まで、くっきりと
手にとるように、間近に見えています。
 昨晩の村のオッサンが、今朝も朝食を作ってくれます。
そして、熱い茶を飲み干し、日が充分昇ってから
いよいよ、ベースキャンプへの往復トレッキング開始です。

 ぽかぽかの陽気に中、メルヘンヴィーゼの中を
流れる小川を幾つも渡り、ヒマラヤ杉の林を抜け、
ぽっかり空いた草原を横断し、また氷河の縁を歩き、
林に入りと、なんども繰り返しながら
徐々に標高を上げていきます。
 振り返れば、メルヘンヴィーゼの放牧小屋が
ポツポツと緑の草原に散らばり、そのさらに向こうには、
ひときわ高く、カラコルムの氷河の山々が聳えています。
 もくもくと歩くのに飽きてきた頃、
先ほどのラキオット氷河が我々と同じ高さに迫り、
ほどなくベースキャンプへ到着です。

あたり一面、ごろごろした石ころと
、わずかばかりの緑、それ以外は、大部分を占める
大氷河の氷の壁です。
 ここから見るナンガパルバットは、見ると言うよりは
まさしく見上げる山になっています。
頂上から一気に、このキャンプ地まで、
雪の壁を屏風のように立て、山頂近くで雪崩があれば
そのままこのキャンプまで、届きそうなほどです。
 我々は、わずかばかりの草っぱらに寝転び、
群青の空を区切るナンガパルバットのスカイラインと
流れる雲をポーっと眺めて、昼飯の時間まで過ごす
贅沢をしました。

写真は、テント場から眺めた
朝日が差す、ナンガパルバット峰。
それはそれは、荘厳な儀式でした。



「さみんの雑記帳」2006年02月14日

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