タイの世界遺産 スコータイ
何度目かのタイ旅行は、丁度今ごろの季節でした。
肌寒い東京を発って、タイのチェンマイへ直行便で昼過ぎには
チェンマイ空港に着きます。
古都チェンマイは、かつてのランナー王国の都です。
堀と城壁に囲まれたバンコクなどから比べれば、
ほんとにこじんまりとした、静かな町です。
今回の旅の目的は、タイに残るクメール文化の痕跡である
アンコール様式の遺跡を見る旅です。
現在はカンボジアですが、約１０００年前、インドシナ半島全体を
クメール人（現、カンボジア人）によるアンコール王朝が
支配していました。
その勢力は、タイのほとんども勢力下に置かれていました。
そんな中、アンコール王朝の支配の中、
少しずつ、力を持った土着のタイ人がアンコール朝支配を
脱却して、作り上げたのが、タイ民族による
最初の王朝、スコータイのはじまりです。
約１０００年前、チェンマイの南方の小国家だった
スコータイは、仏教を篤く信仰して、
国内に沢山の寺院を建立しました。
それが、今に残る世界遺産、スコータイ遺跡です。
数日の滞在の後、チェンマイをあとにして、
スコータイに向かいました。
スコータイ遺跡は、きれいに整備された遺跡公園になっています。
遺跡群は、アンコール様式のように、砂岩を積み組み上げたものでなく、
いかにもタイで普通に見られる、レンガを積んで漆喰で固める
方式で建てられたいます。
ですから、その漆喰もあちこち崩れ果てていますが、
それはそれで、なかなかの風情です。
タイ、最初の統一王国、スコータイの栄華の跡です。
それでは、ゆっくり時間をとって見学しましょう。
国王の建立した、ワット・マハタートの
大きな寺院跡、それに続く大きな池。
多分、その昔、この大きな池に船を浮かべて
王様やその妃たちが、このお寺に詣でてきたのでしょうね。
特徴のある、スコータイ様式の仏像も野ざらしのまま
放置されて、それは遠い昔を彷彿させてくれて
好ましい風景でした。
スコータイ遺跡にも数日滞在し、次の目的地
タイの東北部、コラートにある、クメール遺跡を目指しました。
（写真は、スコータイ遺跡、ワット・シーチャム寺院の大仏です）
「さみんの雑記帳」2005年12月07日
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