タイの世界遺産 その3
前回は、コラートの中心、ナコンラチャシーマに到着したところまででしたね。 ナコンラチャシーマは、バンコクの東北約 300kmほどのところ、 カンボジアの国境までも、そう遠くない場所です。 この町の周辺に、クメール文化の痕跡である、 アンコール朝時代のヒンズー寺院跡がいくつか、散在しています。 その一つである、北隣にあるピマーイの町にあるアンコール遺跡を 訪ねるのが、今回の旅の目的です。 ナコンラチャーシマのホテルを早朝に出発。 まだ薄暗い、明けきらない町を抜け、遺跡のある ピマーイの町に着いたの時には、もう完全に夜は明けていました。 もうさっそく、南国の乾季特有の、カッと照りつける太陽の洗礼を浴びます。 そんな照りつける太陽の下、ピマーイの遺跡は 1000年の間ずっと、 ここに佇んできました。 クメール建築特有の赤砂岩の石を積み上げた、アンコール寺院そのものでいた。 ただ、このピマーイ遺跡は、 本家本元のカンボジアのアンコール・ワットより僅かに古く、 アンコール・ワットの前身だと言われています。 そういわれれば確かに、ここピマーイには、 本当のアンコール・ワットで、やたら目に付く その壁に彫られた神話のレリーフ、無数に舞う天女などが、 一切、彫られていません。 そういった装飾的な要素が、まだ発達する以前の形を 留めているようです。 それでも。本家本元のアンコール・ワットの数十分の一にしか 過ぎない規模であるけれど、その昔の クメール王国の強大な勢力が伺えるだけの、大きさと広さは 充分感じられます。
画像は、コラートの国道沿いに出ていた果物スタンドでの一コマです。 写っている果物は、タマリンド、緑色のチェリモヤ、 赤紫のドラゴンフルーツなどです。 タマリンドは、ピーナッツヌガーのような味だし、 チェリモヤは、やたら甘くて冷たくないアイスクリームのような
味です。
「さみんの雑記帳」2005年12月15日
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