タイの世界遺産 その６
コラートのアンコール遺跡を後に、スコータイ王朝後に
勃興し、隣国アンコールをも滅ぼしたアユタヤ王朝の遺跡を
求めて、ナコンラチャーシマを後にします。
またまた、ひたすらコラートの平原をロッブリーの町を抜け、
チャオプラヤ川の岸辺に開けた、アユタヤの町まで
４時間のバス旅行です。
アユタヤの町は、大都会バンコクを流れるチャオプラヤ川や
バーサック川、ロッブリー川などの大河に
四方を囲まれた、水の都です。
スコータイ王朝から始まった、タイの歴史も
このアユタヤ王朝でピークを迎えます。
隣国のアンコールとの戦争で勝ちを収めて、
その国力は東南アジア一の繁栄を誇りました。
しかし、４００年の長きにわたった繁栄も、
１８世紀中頃に、ビルマ軍の前に終焉を迎えます。
ビルマ軍は、このアユタヤの町を徹底的に破壊しました。
町は焼かれ、寺院の仏は全て首を落とされるという
破壊の限りをつくしました。
今ある遺跡は、繁栄を誇ったアユタヤ王国の残骸です。
我々は、長い道のりをやっとこさっとこ、
アユタヤの町へたどりつきまた。
さて、もう夕暮れです。
今夜の寝床を確保してから、とらえずはと、
ライトアップされた世界遺産、アユタヤ遺跡へ
出掛けました。
ここは、まち全体が遺跡だらけですから、
もう、あちこちで崩れかけた寺院やら仏塔などが
ライトアップされ、夜空にくっきりと
浮かび上がっています。
前回の訪問では、チャオプラヤ川の舟の上から
ライトに浮かぶ遺跡を眺めて、その美しさに
呆然としましたが、今回は
陸の上、幽玄な雰囲気は、さすがにしませんが、
ずっと近寄って眺めることが出来ました。
明日の遺跡巡りに胸の躍る、プロローグとなりました。
写真はライトアップにたアユタヤ遺跡、
ワット・しー・サンペット寺院。
「さみんの雑記帳」2005年12月21日
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