タイの世界遺産 その8
いよいよ今年もあと僅かとなりました。 このタイの世界遺産を巡る旅も いよいよ最終章。 あの栄華を誇ったアユタヤ王朝も、18世紀中頃には ビルマ軍に占拠され、ことごとく破壊されました。 因果はめぐる・・・・ですね。 あの強大なアンコール王朝を滅ぼした、タイのアユタヤ王朝も 次には、ビルマに滅ぼされてしまう、因果報応、南無阿弥陀仏・・・・。 そのビルマも、次にはあの大英帝国、イギリスの前に 今度は蹂躙されてしまいます。 ビルマが、対イギリスに注意が向いている間隙をぬい、 タイはアユタヤを捨て、バンコクに首都を移して、 現在の繁栄を築き上げます。 バンコクにある現王宮や王宮寺院のいたるところに、 破壊されたアユタヤの遺構から、運び出した 石材が使われています。 それは、現在のタイ王室が 綿々とスコータイからピザヌローク、そしてアユタヤと 続くタイ王国の歴史、そのものだからです。 もし、今度 タイのバンコクへ行かれることがありましたら、 チョット、そんな事を思い出して エメラルド寺院や王宮の土台に使われている石を 見てみてください。 これが、アユタヤの廃墟から運ばれたんだと、 感慨も沸いてくるでしょう。
我々も、アユタヤを後に一路、バンコクへの帰途に つきます。 運良く、ラッシュにぶつからなければ、 2,3時間で 南アジア最大の喧騒と熱気の大都会、バンコクに戻れます。
「さみんの雑記帳」2005年12月28日
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