旅行日記 八王子 さみん

さみん 八王子市 ゆったりした空間でおいしいお食事を!

パーティーや貸切でもご利用いただけます
(要予約)
シナモンカフェさみん
東京都八王子市上野町100-34
TEL042-634-9281
営業時間11:30~22:00

定休日 水曜
E-MAIL info@samin-curry.com
駐車場完備
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厳選スパイスのカレーとパスタをご賞味ください!

タイ大好き漫遊記3

ムンムンするバスの窓を全開して、熱帯の強い日差しの中、
最初の目的地、プラサート・ムアン・シンへ向います。
 バスターミナルで現地の人に唯一通じたタイ語、ムアン・シン。
プラサート・ムアン・シンは、タイ国内に残る
アンコール王朝のクメール遺跡の中で、西端に位置する遺跡です。
アンコール、クメール遺跡も、カンボジア国境方面には数多くありますが、
バンコクより西側には、ほとんど見られませんが、ここにひとつ
大きな遺跡として残っています。
これが、プラサート・ムアン・シンです。
 ここは、出かける前からとても期待していた場所です。
さて、どんな遺跡でしょう?

 バスは、ガタガタと揺れながら
サトウキビやバナナなどの畑の中を進んでいきます。
と、ある人家が数軒かたまってある場所で
突然運転手がこちらを見て、「ムアン・シン」と我々に叫びました。
急いで荷物を抱えてバスを降りたものの、
ここがどこだか、さっぱり解りません。
多分、おおかた運転手のニュアンスから間違いなくムアン・シン遺跡の
近くだろうとは想像できましたが、数軒の人家と果樹の群れ、
その向こうは、ぼうぼうと何かの畑が延々続いています。
さて、どうしよう。
といっても、何か出来るわけもないし……。
うろうろとしていると、一軒の人家の中から
叔母さんが出てきて、何やら話し掛けてくれているのです。
でも、何を言っているのか解りません。
もう、ここでも「ムアン・シン?」 と、こればっかり。
ところがどうよ、通じた!
叔母さん、家の中へ声を掛けると、中からお兄さんがひょっこり
顔を出してきて、叔母さんと一声二声。
お兄さん、裏へ廻ったかと思うと、バイクを押して出てきました。
さあ、乗れ!ってばかりに荷台を開けてくれます。
さて、それはいいけどお兄さんと我々二人の合計3人、
大丈夫かい?
お兄さん、ニカニカ笑いながら「OK、OK」
さあ、それじゃお言葉に甘えて、ムアン・シンへしゅっぱ~つ。
 バイクは畑の中の一本道を3人乗りでトロトロ進んでいきます。
さあ、かれこれ3~4kmも進んだでしょうか、
ちょっと心配になり始める頃、やっとそれらしい看板が出てきました。

 それは、突然現れました。
延々と続いていた畑が切れて、こんもりと森が現れると、
そこが遺跡でした。

 プラサート・ムアン・シン
クメール王国、アンコール王朝の強大な力の証。
現カンボジアのアンコール・ワットやアンコール・トムから
西へ遠く、1000キロも離れた、この地に残るアンコールの遺跡。
まさしく、都にある遺跡群と同じに赤砂岩(ラテライト)を積み上げた
ヒンドゥ教の寺院跡。ここはアンコールの最西端の地。
ひっそりと、忘れられた土地に眠っています。
 人の気配のない遺跡の中は、森閑としています。
主嗣堂の中へも入ってみました。
と、そこで目にしたものは……。
今、まさに
足元で、一匹の蛇がネズミを捕らえて、その胴体で締め上げている図でした。
と、そこに別の蛇が現れ、その捕食しようとしている蛇をも一緒に
グルグルと巻きついたと思う間もなく、一気にドッジボールのように
球体になって、キュッキュッと音がするかと思うほどに締め上げている最中でした。
 これは、私も初めて見る光景で、声も出ません。
こういったものを、この遺跡の中で見ることが
何か神秘な感じさえしてきます。
どれだけの時間見ていたでしょう。
ちょっと胸が苦しい光景でした。

 遺跡の外では、例のお兄さんが木陰でずっと待っていてくれました。
我々に、しきりに話し掛けてきます。
どうやら、何処へ行きたいのかを聞いているようです。
「カンチャンブリ?」「ノー、ノー」
「ウィ・ワント・ゴー・トゥ・ナムトク」
先ほどのバスを降りた場所まで戻ってもらうことで、
何とか通じた気配。
またまた、延々と続く畑の中を先ほどの所まで送ってくれました。
優しいタイのお兄さんでした。

 ちょっとだけ涼しい木陰に入り、バスの来るのを待ちます。
時刻表など、どこにもありません。
さて、どれくらい待てば来るんでしょうか。
我々と同じらしく、ニワトリも暑さを逃れてこの木陰に入っています。
足元で、何やら虫でも突いているみたいです。

 そうこうしているうちに、派手に塗られたバスの到着です。
運転手に「ナムトク?」「イエース」
さあ、サイヨーク国立公園の入り口、ナムトクへ。
さきほどのバスより、さらにオンボロバスに揺られて1時間。
ナムトクへ着きました。
バスは、この先さらに奥地へ向うようです。
バンコクからカンチャナブリまで120キロ。
カンチャンブリからここ、ナムトクまで60キロ。
時間にして、4時間。
しめてここまでのバス代が、一人129バーツ、約400円なり。
さあ、どうよ、この物価。

 随分と慣れたもので、バスを降りてから、
すぐにそばの飯屋の叔母さんに
泊まる予定のホテル名を告げて、車の手配を頼むのも堂にいってきました。
タイ語と英語でのやりとりでも何とかなるもの。
というより、この界隈では泊まる場所は、ほとんどが
「ゲストハウス」といわれる民宿のような簡易宿舎。
今回、我々は大奮発してここらで随一の「プーンワーン・リゾート・ホテル」
これは、すぐに通じて、飯屋の親父さんが白タクに変身。
ここらでは珍しい、トヨタの新車で送ってくれるらしい。
当然、「いいねえ、この車」っておだてる事は忘れません。

 「プーンワーン・リゾート」ってホテル、ただものじゃなかった。
まず、町を出たはずれから、看板があり、その先にずっと続く一本道。
そして、ホテルのゲートに門番。
それから、また長~い並木の続く一本道。
そして、看板に右、インフォメーション・オフィース。
このホテルの敷地内だけで、1時間のサイクリングコースがあるくらい
だたっぴろいのでした。


「さみんの雑記帳」2006年06月29日

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